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診療受付
午前8時40分 ~ 午前11時00分
休診日
日曜日・第1・3週土曜日、国民の祝日・休日
年末年始(12/30 ~ 1/4)、慶應義塾の休日(1/10)

脳血管内治療フェローシップ

この度、慶應義塾大学医学部神経内科では、神経内科医師のための脳血管内治療研修プログラム「慶應神経内科 脳血管内治療フェローシップ」を立ち上げました。2024年度より正式に運用を開始予定で、研修希望の先生を募集いたします。

カテーテル検査
脳血管カテーテル検査(プログラム後期研修医・莇舜平先生)

慶應神経内科 脳血管内治療フェローシップの特徴

①神経内科全般を学びながら血管内治療の研修・専門医取得が可能

当教室は脳血管障害、神経変性疾患、神経免疫疾患、頭痛など、指導医の専門は多岐に渡り、神経内科全般をバランス良く研修可能です。当フェローシップでは神経内科専門医を取得しつつ脳血管内治療の研修・専門医取得が可能です。

勉強会
レジデントを対象とした神経内科勉強会・週1回

②地域中核病院をはじめとした豊富なアライアンス(関連)病院

救命救急センターのある地域中核病院(複数)をはじめとした、アライアンス病院の豊富さも当教室の魅力です。脳血管内治療専門医取得に必要な症例を集中的に経験できます。

木塚祐太先生
プログラム後期研修医・木塚祐太先生(済生会横浜市東部病院)

③脳神経外科との協力体制

慶應義塾大学病院には診療科の垣根を越えた脳卒中センターが設置されており、脳神経外科とも定期的なカンファレンスを実施しています。脳血管内治療の研修では、脳神経外科的な疾患も多く学ぶ必要がありますが、脳神経外科学教室の協力を得ながら指導を得られる体制になっております。

カンファレンス
脳神経外科と合同の脳アンギオカンファレンス・週1回

④多くの大学出身者が在籍

当教室は慶應義塾大学以外の出身者が多く在籍しております。神経内科で脳血管内治療を専攻したいという先生方、出身や性別の垣根なくお待ちしております!

慶應義塾大学病院の指導体制

当院は日本脳神経血管内治療学会(JSNET)認定教育施設です。
脳卒中センターにはJSNET指導医2名と専門医4名(神経内科専門医1名を含む)が在籍しています。

当科アライアンス(関連)病院

東京都 国立病院機構東京医療センター、東京都済生会中央病院、永寿総合病院、稲城市立病院
神奈川県 川崎市立川崎病院、済生会横浜市東部病院、けいゆう病院
埼玉県 さいたま市立病院
千葉県 東京歯科大学市川総合病院
栃木県 足利赤十字病院

診療科部長/指導医のコメント

診療科部長 中原仁 教授

診療科部長 中原仁 教授

慶應神経内科の特徴は、「治療学」「多様性」「若き力」です。神経内科は中枢神経系から末梢神経や筋に至る幾多の疾患を担当しますが、脳血管障害におけるカテーテル治療に留まらず、遺伝性神経疾患の遺伝子治療、神経免疫疾患や片頭痛の分子標的療法など、様々な治療が矢継ぎ早に登場しています。慶應神経内科はこれら全てを網羅し得る指導医体制を敷いており、そこに身をおくことは、将来如何なるキャリアパスを描こうとも、皆さんの生涯に渡る大きな財産となるでしょう。また私たちは旧来型の医局とは一線を画し、未来の神経学を率いる若い皆さんが自由に羽ばたけるよう、そのプラットフォームとなることを目指し、ボトムアップの組織構築を重んじています。このフェローシップ自体も、かつて脳血管内治療専門医の取得に難渋した神経内科医が、後輩には同じ苦労をさせまいとの一念で動き始めたものです。慶應神経内科は皆さんの将来を全力で応援します。ぜひこのフェローシップを活用してください。

指導医 勝又雅裕

指導医 勝又雅裕

脳梗塞をはじめとした虚血性脳疾患は、従来内科的治療が大きなウエイトを占めておりましたが、近年カテーテル血行再建術や頸動脈ステント留置術などが虚血性脳疾患に対して目覚ましい成果を上げております。また、脳血管造影カテーテル検査で得られる解剖学的理解や血行動態、および疾患に対する診断能力は脳卒中診療において必要不可欠です。
従来脳血管造影カテーテル検査およびカテーテル治療は、主にくも膜下出血や硬膜動静脈瘻といった脳神経外科疾患に対して行われ、脳神経外科の先生方が主導されてきました。私自身は神経内科医ですが、脳血管障害を多く診療する中で上述のcriticalな部分にresponsibleである医者になりたいと思い、脳血管内治療の専門医として働いてまいりました。今後、本プログラム「慶應神経内科脳血管内治療フェローシップ」を通じて、脳血管内治療専門医・脳血管障害に精通した神経内科医を育成し、多くのスタッフによる安定した診療体制を構築することを目標にしています。
神経内科の魅力はその幅広い診療範囲ですが、その中で何らかのサブスペシャリティを持っていることは重要で、脳血管障害・脳血管内治療の専門医としてのスキルは必ず多くの患者さんに役立ち、社会的な需要も高く、神経内科のチームの中に必要な存在です。同時に実臨床においては、例えば脳卒中だと思ったら別の神経疾患であった場合など、幅広く神経疾患に対応できることが求められます。そういった時に神経内科というチームに所属していることは、多くの医師からの助言を得られ、自分にも患者さんの助けにもなります。
幅広い神経内科の臨床スキルを身につけながら脳血管内治療の研修が可能であることが慶應義塾大学医学部神経内科の魅力です。大学や性別、医師経験年数の垣根なく、研修をご希望の先生、お気軽にご連絡ください!

募集要項

対象: 慶應義塾大学医学部内科専門研修プログラム専修医の他、途中から研修を開始したい方も個別に相談に応じます。
募集人数: 若干名
問い合わせ: keio.neuron@gmail.com
担当:神経内科 勝又雅裕 までご連絡お待ちしております。

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