2019.08.30

関守信先生が2019年6月、慶應義塾大学三四会奨励賞を「PD-1阻害薬による炎症性ミオパチーの包括的検討」で受賞されました。
臨床部門での受賞は２名だけであり、優れた診療実績を有する多くの診療科が並ぶ慶應義塾大学の中で狭き門を勝ち取った快挙であります。ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑教授によるprogrammed cell death-1（PD-1）分子の発見は、がん免疫療法である抗PD-1抗体の開発につながりました。抗PD-1抗体をはじめとする免疫チェックポイント阻害薬はがん治療に革命をもたらしており、多くのがん患者さんの生命予後が改善しております。一方、重篤な副作用である免疫関連有害事象の対策は重要な課題です。PD-1阻害薬による炎症性ミオパチーの包括的検討を行った本研究は、今後ますます増加するがん患者さんへの最適な医療の提供に役立つものと考えております。